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プロローグとなる 「WHITE ALBUM 2~introductory chapter~」 での絶妙な引きに、多くのファンが続編を待望した。「WHITE ALBUM2-closing chapter-」は、切ない三角関係を描く名作の完結編。物語は前作から3年後、新たなヒロインも加わり、主人公の周りではさらに複雑な関係が築かれていく。
峰城大学文学部3年の「北原春希」は、大学生になってから親の援助を断り一人暮らしを始めたため、私生活の時間は全てバイトに費やす典型的な苦学生の日々を送っている。バイト三昧の生活ながらも、成績は相変わらず上位をキープ。完璧主義で妥協を許さない性格も昔のまま。そんな彼を、昔から知る者たちは、付属時代から何も変わっていないと言い、けれど彼を深く知
る者たちは、その変わりように心を痛めるしかなかった。夕暮れのキャンパスに、誰もいない学食に、寂しげな校舎の窓辺に。三年前に凍らせたはずのあの歌が。情熱に突き動かされ、純粋な想いを綴った、欺瞞の歌が溶けてゆく。あの、三人だった冬も今は遠く、一人と一人の季節を何度も繰り返し。峰城大学政経学部3年の「小木曽 雪菜」は、華やかな容姿に似合わず、
穏やかで人当たりがよくて控えめという、“ある時期を除いては” ずっと、そんな非の打ち所のない女の子。今は付属時代よりも目立たないよう周囲に埋没しようとしているが、その、さらに深みを増した美貌や、三年前に作ってしまった “伝説” が、いつまでも彼女をアイドルの地位に縛り続けている。ピアニストの「冬馬かずさ」は、きっとウィーン在住。母であり、欧州を中心に世界中で活動するピアニスト・冬馬曜子は、たびたび日本のメディアにもその活躍ぶりが紹介されているが、
その不良娘にして実績のない若手ピアニストのことは、今現在でも日本ではまったく知られていない。続きは、そんな晩秋。あの時 引きちぎろうとした絆の、醜い傷痕が乾くこともなく、けれど、何かが変わる予感とともに始まっていく。寂しい二つの旋律は、互いを惹きつけ傷つけて、そしてまた、新たな旋律を呼び寄せる。もうすぐ、新しい冬が来る。あのひとといられない、そしてあいつのいない冬が。
ホワイトアルバムなんて知らない。だって、もう何も歌えない。届かない恋なんてしない。だって、もう人を愛せない。「冷たい風を震わせて、歌が聴こえてきた」。舞台も新たに、はたして3人は再び邂逅することができるのだろうか。雪のように繊細で儚い恋の行方は? あの冬から3年……心に傷を抱えた彼らの物語が再び動き出す。
・WHITE ALBUM2-closing chapter- 初回限定版
2011年12月22日 10時59分