新婚夫婦を襲った寝取り・寝取られ劇に秘められた謎を追え

谷崎潤一郎が得意としたマゾヒズムの一種「自分の恋人や妻がほかの男と性的関係になることを悦ぶ性癖」は、いつしか「寝取られ」(NTR)として用語が定着し、今ではマンガやゲームにおける人気ジャンルの1つとなっている。摩紅鎮の「ねっとりねとられ123」は、昨年大ブレイクした寝取られ漫画の連作を1つにまとめたもの。まだ読んでないという人はぜひ購入して、自分の愛する人が他人に奪われるシチュエーションを味わってみてほしい。

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M属性の「寝取られ」は、女性にはなかなか理解できない性癖のようだが、男性でも好みが真っ二つに分かれる。しかし、作品の世界に没入し自分が寝取られる立場となることで、体験したことがない自虐感に背筋がゾクっとなるのも事実。そのような状況に性的興奮を覚えるかどうかは別として、寝取られ展開を挿入することによって、ヤマ場をいくつも設けることができるし、物語にも厚みを持たせることができる。ねっとりねとられでも、最愛の妻が見知らぬ子どもに寝取られ、夫も謎の女学生に寝取られ、2つの寝取られが、実は奥深いところでつながっていたという謎解きも楽しめる。登場する女性たちがヤられる姿も愛らしく、物語に感情移入しやすいポイントとなっている。男に肉棒を受け入れ悦びに震える表情や、愛撫に敏感に反応する若々しい肉体が、魅力的であればあるほど、寝取られ時の自失感が深くなる。このあたりも高く評価したい。

桃電波(摩紅鎮)
ねっとりねとられ123
摩紅鎮

キーワード: 摩紅鎮, 少女, ショタ, 人妻, シリアス, 寝取られ

2011年03月02日 13時24分