愛しているのは夫、抱かれたいのは義弟。新妻の爛れた性

兄貴の新妻~夫のことが好きなのに…~勝ち気で姉御肌で世話焼きでツンデレな人妻が、ものの見事にDQNな義弟に寝取られちゃうのが「兄貴の新妻~夫のことが好きなのに…~」。心は義弟を拒否しているのに、夫が与えてくれない荒々しいセックスに背徳感を覚えつつ溺れていく。実妹まで義弟の餌食になり嫉妬に狂う!

兄貴の新妻~夫のことが好きなのに…~弟のいる「兄貴」は損な役回りである。「お兄ちゃんでしょ(我慢しなさい)」と小さいころから言われ続けて、弟に大事なものを奪われたなんて経験のあるお兄ちゃんは多いのではなかろうか? 子供の頭で、お兄ちゃん=我慢する人、弟=奪う人という不条理さに悩んだ。七夕の短冊に「お兄ちゃんがほしい」と書いて周囲の失笑を買ったことがある。父が「それなら、お兄ちゃんになってやる」と立候補してくれたのだが、「お兄ちゃんでしょ(我慢しなさい)」と言う側にお兄ちゃんになられても…と途方に暮れた。弟に奪われた物が、お菓子の最後の1個であったり、1つしか売ってなかった玩具だったりすれば、子供のころのほろ苦い思い出で済むのだが、兄貴の新妻~夫のことが好きなのに…~この世にたった1人の最愛の妻を奪われたとあっては、我慢する人=お兄ちゃんだって、我慢の限界を超えようというもの。物語の語り部はヒロインの人妻、三嶋夏海なのだが、夏海の夫の気分で物語を読み進めれば、強烈な寝取られ感を味わえ、2倍楽しめるのが「兄貴の新妻~夫のことが好きなのに…~」という作品だ。この原稿を書いているのは、もちろん、弟のいる兄貴だったりするw

■優しい夫の優しいセックスに満足しているはずだったのに……
夏海の性格は、勝気で世話焼き姉御肌。無用のトラブルを自ら招き寄せる三種の神器を備えた人柄といえる。DQNな弟に対しても放っておけばいいのに「絶対真面目にしてみせるわ!!」なんて関わり方をしようとする。最初の無用のトラブルは弟以外からもたらされる。友人の連帯保証人になったせいで、借金取りが家まで押し掛けてきた。借金取りはかなり性質が悪いようで、借金が返せないなら体で払ってもらおうかといきなり迫ってくる。そんな夏海の危機を救ったのが義弟の狗郎。助けられたにも関わらず狗郎に借りを作りたくない夏海は思わず、「お返しに、何でもやるから!」なんてことを口走ってしまう。本当に無用のトラブルを自ら招き寄せる女だ。

狗郎が要求したお返しは、夏海の身体を10日間自由にさせろという、夏海が想像だにしていなかったことだった。何でもやると言ってしまった勝気な夏海はもう逆らえない。恥辱と怒りに震える夏海は義弟の前で胸をさらし、狗郎の愛撫に身をまかせることになる。明らかに夫とは違い荒々しい愛撫だが、女体の感じる方法を心得た狗郎によって夏海の体は反応し始める。「好きでもない相手とのセックスなんて絶対に感じない」と思えば思うほどに体は敏感になり、感じてしまうのが女心。しかも、この段階では不貞に溺れるつもりはないにしても、自分のしてきた(夫との)性行為に疑問を抱いてしまうという最もしてはいけない考えを芽生えさせてしまう。心と体の乖離が始まる。愛する夫を送り出した後、キッチンやリビングで立ったままの行為に溺れ、強要されなくても義弟の体を求めるようになっていく。この時点で夏海の体は堕ちた。

■心まで義弟に溺れていく人妻。恋のライバルは双子の実妹!?
狗郎にはほかの女性の影が垣間見える。好きでもない相手との体だけの関係と思いこもうとする夏海だが、その心の中には、狗郎を独占したいという嫉妬心が芽生え始めている。乖離した心と体が「夫よりも狗郎が好き」という方向で再び1つになろうとしている。印象的なシーンが香水の匂いを付けて朝帰りした狗郎を浴室に連れて行き、その体を洗うというシーン。夏海も全裸だ。ほかの女の匂いを落とそうと執拗に体を洗う夏海。特に肉棒は念入りに洗う。「どうしてそこばかり洗うんだ?」と聞く狗郎に「ど、どうせこの後わたしも犯すんでしょ!?」「ど、どうせ犯されるなら、キレイな方が良いからよ!」と答える夏海。セックスに慣れた男女の空気を醸し出すようになっている(ツンデレだけど……)。そして堕ちてしまおうと決意した夏海の心は狗郎のものになっている。

夏海の双子の実妹、春歌の出現が、物語の大きな分岐点となる。自分とそっくりで性格は大人しく処女の妹。そんな妹に義弟との関係を知られてしまう。そのとき春歌のとった行動が、狗郎に身も心も捧げ堕ちる決心をした夏海を苦しめることになる。「姉さんは旦那様の居る身……だから私が、身代わりになります」。弟は奪う人なので、そんな提案を断るはずもなく、春歌の処女を散らす狗郎。処女の実妹の体と人妻の自分の体とを比較され、揶揄される夏海の心に芽生えたのは……。春歌もまた狗郎とのセックスの溺れていく。独身で狗郎以外に男を知らない春海と人妻という足かせつきの夏海。寝取られ物語は、実の姉妹で、寝取り男の寵を競うという展開へと発展していく。最後まで夫にしてお兄ちゃんの影が薄いことに我慢してきた過去を思い出し涙が出そうになる。

兄貴の新妻~夫のことが好きなのに…~
ブランド極フェロ
発売日2010年10月22日
価格2980円
(c)極フェロ

2010年10月22日 14時48分