Hなことを知らない未来人が妄想だらけの同人誌を見つけた

自然出産をする女性がいなくなりセックスすらしなくなった未来の日本。考古学部部長の直史が発掘したのは平成のエロ同人誌。性の知識ゼロどころかセックスの存在すら知らない女の子たちと考古学的な研究が始まる……のが「正しい子作りを知らぬ未来人の輪舞」。

正しい子作りを知らぬ未来人の輪舞21世紀の世を「平性時代」と呼ぶ、ず~~と未来の日本。人工授精や体外受精、体外出産なんていう出産方法までが一般的になり、人間の三大欲望の1つである性欲は科学技術の前に消え失せている。つまり、男女はセックスを楽しまなくなり、それがどんなものかも知らない世界。生徒のおっぱいを揉みたがる女教師やお姫様だっこに憧れる女生徒が物語の端々に登場するので、人との触れ合いを潜在的には求めているのだろうが、「触れ合い=セックス」にはならない、究極のジェンダーフリーな社会になっている。

■妄想満載の性の狂典と幼稚園児以下の性知識の少女が出会う
主人公とヒロインたちは、高校の考古学部に所属している。学校の裏という随分お手軽な場所で今日も発掘作業に勤しんでいた部長の直史が発掘したのは、平性時代の本。発行元はsofthouse-sealというのであるからマニアックでとんでもない本を掘り当てたものである。さっそく考古学部の部室に本を持ち帰るのであるが……この時代の人たちは、「ねぇねぇ、この白いのってなんだろう? ソフトクリームかな?」と精液の存在すら知らない上に、「それにしても見れば見るほど不思議な絵ね。ほら、これ。お互いの排泄器官を入れ合ってるわ」とセックスに対する知識はゼロ。妄想満載の性の狂典である平性時代の同人誌と幼稚園児以下の性知識しか持ち合わせないお年頃の少女たちの出会いは……危険すぎるw

とにもかくにも何とかしてこの本の内容を解読しようと試みるわけだが、「平性時代の日本語はかなり複雑だからな。全然意味が分かんねーよ」となる。本に描かれているのがエッチなことをしまくっている絵と「『つんでれ』とか『やんでれ』とか、これってどういう意味なんでしょうか?」という、平成時代の人でも知らない人が多い特殊な言葉なので仕方がない。ようやく、男の排泄器官を「おちんちん」、女の排泄器官を「おまんこ」と呼ぶことまではたどりついたが、それをどうして挿入し合うのかは依然謎のまま。

■読んでも分からないなら体験するしかないというナイスな判断
というわけで、今後は実際に体験しながらこの本を解読していくことにしたからよろしく」と、とんでもないナイスな決断を下した部長の直史。まずは、何でも言うことを聞いてくれる幼馴染の卯月陽に向かって、いきなり「服を脱げ! 陽」とくる。「異性を裸にする=セックスする」という意識がないからこそ言える実に鬼畜な一言で、陽はパンツとニーソ姿で膝を抱える。屈曲位でいつでもどうぞな体勢だ。陽は「何て言うか……この本を見てたら、身体の奥底がもやもやしてくるというか、変な気分になるというか……」といくぶん本能は残っていたわけで、「ち、血が出てるよ直史ちゃん! 血が?! 血、血が! 血~!」と少しパニックになりながらもめでたく中出しアクメ!

ほかの部員にしても、本に描かれているのは淫媚な行為という感覚は皆無なわけで、「昼休みに陽と試してみたら、何かつかめそうな感じだったんだよ」という直史の熱意と顧問の先生の「ははは、おもしろそうじゃないか。いいぞ、どんどんやれ」という言葉を信じて、「いいですよ、別に。そこまでお願いされちゃあ、しょうがないです。私も、先輩の研究を手伝ってあげます」と考古学的な検証に参加することに。ただし……最初のころは軽めの妄想行為が描かれていた本だが……少しずつ妄想炸裂の方向に。ただしそのころには少女たちも気持ち良さを覚えているので、まさに性の狂典となっていくのである。押し車や立ち松葉、燕返し、手懸かり、仏壇返しなんていう、平性時代のAVでも滅多にお目にかかれないようなさまざまな体位でのセックスを検証していくことになるのである。


Hを知らない=口説く不要で即H 5 TENGA
softhouse-sealの製品は、口説く要素を極力少なくし、最短ルートでエッチな展開にたどりつけるのがうれしい。しかも、物語の設定が最短ルートでエッチな展開を違和感なくプレイヤーに与えてくれるのがすばらしい。冷静に考えると実に馬鹿馬鹿しく荒唐無稽な設定を毎度毎度思いついてくれるsofthouse-sealの中の人には脱帽するほかない。さらに今作は、いろんな体位でセックスするシーンでヌカせてくれるので、遊びながらエッチの勉強にもなる?

正しい子作りを知らぬ未来人の輪舞
ブランドsofthouse-seal
発売日2009年11月20日
価格DL版1995円/パッケージ版2100円
(c)softhouse-seal

2009年11月13日 13時25分