小さくてかわいらしいお姫様に尽くして尽くして最後は犯すべし!

ちっぽけな国でもお姫様はお姫様。ファルケンスレーベン王国の女王であるお姫様は、幼なじみでありボクはこの国の一員だ。彼女は一人では何もできなくて、いつもボクが傍らについてあげなくてはならない。「神聖にして侵すべからず」は、世界で一番ちっぽけな国のお姫様のお世話を一生懸命焼く青年と、彼に頼らずにはいられないかわいらしい女の子との交流を描いたファンタジー。ひとりぼっちになった女の子が頼るのは、あなたしかいない。

ファルケンスレーベン王国は、世界で一番ちっぽけな国。首都圏の片隅にある街、猫庭の一角に建つ城のようなお屋敷。重厚な塀に囲まれたそこが、女王「晴華瑠波」が治める小さな王国だった。王国の主である彼女を含めて、国民はたったの 3人。まぎれもなく日本であるのに、戯れに存在する王国。そこではボクは侍従であり、料理長であり、時には大臣になる。食事を作り、庭を整え、洗濯物を干して、そして彼女のお供として通学する。日常が変わることなく続いていく。ボクはそう思って疑わなかった。だけどある年の夏を境として、ボクも、彼女も、彼女の王国も、何もかもがゆるやかに、変わろうとしていた。これは、世界で一番ちっぽけな国の話。ちっぽけなボクたちのひと夏を巡る物語だ。

神聖にして侵すべからず

2011年10月18日 10時30分 PC版へ

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