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貧乳黒髪ショートの吸血鬼!海野螢処女作を新装発売!
■貧乳黒髪ショートカットの吸血鬼と出会った人間の少年
「風の十二方位 新装版」は表題作の「風の十二方位」全12エピソードを収録した作品だ。
パスカルと名乗る吸血鬼の少女の吸血行為を偶然目撃してしまった少年フータは、なぜだか彼女に付きまとわれてしまう。
彼女の吸血行為というのは体液(DNA)を吸収することで、一般的に知られる吸血鬼とは異なり、いつもセックスによる精液吸収を主としているらしい。
吸血された人間はその場から消滅してしまい、別次元へと飛ばされるという設定のようなのだが、人間界では謎の連続失踪として事件になっており、フータは彼女の吸血行為に惹かれつつも悩んでしまう。
吸血鬼の少女パスカルと出会った人間の少年フータ。彼女の吸血行為というのはいわゆるセックスだった |
なぜかパスカルの吸血行動に連れまわされながらも、行為が始まるとついつい見入ってしまう。もちろん思春期の少年だったらしかたのないこと! |
ついにはパスカルと関係を持ってしまうフータ。体液を体に吸収しない限りは消滅してしまうことはないらしい |
■シリアス展開と練りこまれたプロットは漫画として楽しめる!
本書はエロマンガだが、エロマンガが「エロ」と「マンガ」によって構成されているとするならば、「マンガ」部分が非常にしっかり作りこまれている作品だ。
吸血鬼という存在を含めた世界観が隙なく考察、構成されているだけでなく、ストーリー運びがしっかり形作られている。
成人要素が多分に含まれているためエロマンガという体裁を取ったマンガなんだと言われれば、そうだったのかと納得してしまいそうだ。
後半に入るとパスカルの妹の吸血鬼、ミリも登場し、「人を吸わねば存在できない吸血鬼」という設定を軸にしたシリアスなストーリーが展開されていくぞ!
パスカル以上に貧乳なロリ吸血鬼少女、ミリの登場でストーリーが一気に加速していく |
シリアスな展開から各キャラクターの行動、ラストシーンまでの流れが見事な作品だ |
風の十二方位 新装版 | |
著者 | 海野螢 |
出版 | 久保書店 |
発売日 | 2009年5月31日 |
価格 | 1,260円 |
2009年05月19日 22時04分 PC版へ