【特集まとめ】令和の時代を牽引するレイヤーを探せ!

自分が自然体でいられる状態を楽しむコスプレは、視野を広げ人生を豊かにする。自分が一番輝いていると実感できる状態は、カメラの前に立っているとき。最も自分らしい自分と感じることができることは、幸せなことだ。

■毎日がお祭り!令和は「自分らしさ」の時代
コスプレイベントは、現代の祭りだ。社会は、非日常の空間は提供してくれない。地域な伝統的な祭りは排他的で、よそ者は受け入れてくれない。ならば、自分たちで祭りをおこすしかない。 コスプレネームで呼び合い、本名も職業も知らないフラットな関係がそこにある。

誰にも否定されない大切な「自分らしさ」。一般人には味わうことができない幸福感を与えてくれる「自分らしさ」。 心が熱くなるもの、満たされる作品やキャラクターと出会ったとき、人はコスプレをしたくなる。 作品を広める。感動を共有する。 自分の好きなキャラの話で盛り上がりたい。 自分の好きな作品が好きな人といると安心する。

【年代別ランキング】
SNSの発達によって、だれもが自分の表現を世界に向けて発信できるようになった。コスプレDL黎明期からの歴代ランキングを振り返る作業をした。

【2009以前】DL販売の先駆け「ピンキーweb」 コスプレランキング
【2010年】DL販売の市場を開拓した「ピンキーweb」 コスプレランキング
【2011年】前年比2倍近くの作品がリリース! コスプレランキング
【2012年】主要プレイヤーが登場し一般に膾炙 コスプレランキング
【2013年】現実と二次元を行き来するコスプレイヤー コスプレランキング
【2014年】作品の対象となったレイヤーというキャラ コスプレランキング
【2015年】素人がプロに勝てる同人ジャンル コスプレランキング
【2016年】オタクが街に飛び出すポケモンGO!登場 コスプレランキング
【2017年】コスプレ逆輸入!時代はVtuberへ! コスプレランキング
【2018年】DLコスプレ四天王の時代はいつまで続く? コスプレランキング

2006年のニコニコ動画オープン、2007年の初音ミク誕生あたりから、コスプレDLが一般に認知されるようになってきた。
2010年は、「非実在青少年」という言葉がネットで繰り返し議論の対象となった年。その間、ピンキーwebは、自分の嗜好を世に問う作品を次々に発表。
2011年は、前年比2倍近くの作品がリリースされて賑わいを増してきた。コスプレDL販売に市場が存在することがわかり、新規参入が相次いだ年だった。この年は、コスプレイヤーに多大な影響を与えた重要作品「魔法少女まどか☆マギカ」が大ヒットした年として記憶に残っている。
2012年は、戦車と部活のマッチング「ガールズ&パンツァー」が大ヒット。コスプレDL販売は、コスプレAV好きの一般人を巻き込んで市場を拡大していった。ダウンロード販売とSNSを利用して遠隔地ファンやライトファンと積極的に交流するコスプレイヤーが増加した。
2013年は、「ラブライブ!」「艦これ」が登場した年。コスプレイヤーのカリスマ的存在であるnonさんが主宰する「nonsummerjack」が年間ランキングに顔を出した。
2014年は、キャラではなくコスプレイヤー自体を陵辱する作品を作り続ける同人アキバ出版の活動が目立った年だ。美しくてプライドが高いという属性が、コスプレイヤーのキャラとして定着し、作品を生む原動力となった。
2015年は、現在でも人気が続いているFGOが登場。同人は「何でもあり」の自由さで、すべての創作者に門戸を開いている。素人の作品は確かに足りない部分が多々あるが、プロの規格化されたコンテンツにはない「こだわり」を感じることができ、そこに共感できた人たちがファンとなり作品を購入し活動を支える。
2016年は、オナニーが好きな腐女子にすぎなかった岡田ゆいさんが主宰する「どてちん販売所」が、年間ランキングのトップに輝いた記念すべき年となった。
2017年は、日本のイベント参加やDL販売に本腰を入れるコスプレイヤーの活躍が目立ってきた年。中国や台湾をはじめとするアジア諸国のコスプレ熱は、上昇する一方だ。
2018年は、岡田ゆいの「 どてちん販売所」と、「同人アキバ出版」とその弟子「二代目つば飲みおじさん」「全日本カメコ協同組合」が、コスプレハードジャンルの上位を独占した。

ランキングは目立ってないが、コスプレソフト・一般ジャンルも新規サークルが続々登場している。コスプレイヤーは、ほぼ全員Twitterを利用しているので、ぜひとも作品を購入して感想を送ってあげてほしい。
推しのレイヤー・サークルの活動を支え応援することが、日本のコスプレ文化の成熟には欠かせない。

■コスプレ新時代!日本人のフェチを世界に発信しよう!
日本が世界に受け入れられているのは、マンガとアニメ、そしてHENTAIなのは言うまでもない。うらあきばは、日本固有の成人向けコンテンツを紹介するサイトなので、HENTAIについて掘り下げた。

「パンチラ」のDLGetchu作品登録数は3524と、トップの「着衣H」の3907の次に多い。二次元世界では、初潮を迎え毛が生え出した頃から女の子の市場価値が歳を重ねるごとに下がっていく。罪の意識のない少女が、大好きなお兄ちゃんの前であられもない姿をさらす。パンチラは、HENTAIには欠かせないシチュエーションといえる。

現実以外に、もうひとつの世界があるという妄想がコスプレの原点。現実の空間に、妄想や創作物の中の人物が現出するのは、日本独自の文化だ。日本のHENTAI文化を愛してやまない外国人で最もメジャーな作品およびキャラの代表が「セーラームーン」だ。「月に代わって、お仕置きよ!」ではなく、お仕置きされちゃうシチュエーションが大人気!

ブームは下火になったものの、メイドは日本の文化の象徴であり、「おもてなし」の精神を三次元化したキャラだ。改元における渋谷の若者を見ていても、祭りの場でコスプレをするという文化は、着実に日本に根ざすこととなった。
メイド文化の日常化におけるコスプレイヤーの貢献度は高い。DLGetchu.com登録数1000を超える人気ジャンルに成長した。マンガ、アニメ、ゲームに頻繁に登場するメイドなしの生活は考えられないのだ。

女の子のオナニーは、男がオナニーをするためにあった。しかし、女性の社会進出が前提の現代にあっては、女の子は自らの性欲を発散するためにオナニーするようになったのだ。オナニージャンルの最先端を突っ走って人気を博しているサークルが、岡田ゆいの「どてちん販売所」。女性用バイアグラを服用してガチオナニーするという作風が受けている。

【ジャンル別歴代ランキング】
コスプレは、アニメ・ゲーム・マンガのキャラクターになりきる「遊び」だ。生身の人間は、嫌な面が見える上に扱いが面倒だ。生々しくて、どうしても理想化できないという純粋な男が二次元に走る。一方、二次元に存在する理想上の女の子になりきりたいというコスプレイヤーは多い。やはり女同士の関係の煩わしさから逃避したいからかもしれない。

【東方Project】同人文化を広く認知させたZUN 平成のコスプレランキング
【Fateシリーズ】マスターとサーバントの関係 平成のコスプレランキング
【ラブライブ!】推すなら二次元アイドル! 平成のコスプレランキング
【アイマス】二次元と三次元を行き来する魔力 平成のコスプレランキング
【ゲームキャラ】世界観にどっぷり浸る共依存 平成のコスプレランキング
【初音ミク】ボカロやVTuberなどのキャラクター 平成のコスプレランキング
【マンガ原作アニメ】ごちうさチノちゃんが1位!平成のコスプレランキング
【ラノベ原作アニメ】意外な作品が1位を獲得! 平成のコスプレランキング
【魔法少女】不思議な力で変身して戦う美少女 平成のコスプレランキング
【Web小説原作アニメ】Re:ゼロが大人気! 平成のコスプレランキング
【オリジナルアニメ】ガルパンの天才少女アリス 平成のコスプレランキング
【格闘ゲーム】DOAマリーが大人気!平成のコスプレランキング

東方Projectの原作者であるZUNは、あらゆる創作物は二次創作であるということに理解のあるクリエイターだ。東方Projectの美少女たちは、広義の意味で日本由来のキャラクターからの派生といえる。そこには日本の美少女の原型を感じることができ、日本人のコスプレイヤーが扮すると違和感のない可愛い仕上がりとなる。
同人ゲームから商業作品へと進出して大成功を収めたのが、Fateシリーズ。いまだに根強い原作ファンがいるのは、個性が際立つキャラ設定と先の見えない完成度の高いシナリオが他の追随を許さないからだ。Fate以前にも、さまざまなファンタジーは存在したが、現代に置き換えることに成功したのはFateのみ。現代のアニメ・ゲーム・マンガに及ぼす影響力は、計り知れないものがある。
誰かを応援したいという純粋な心が結晶した「アイマス」「ラブライブ!」ブームは、コスプレ界隈でも多くの物語を生んだ。
ボーカロイドやバーチャルYouTuberのほか、ストーリーなしのキャラクターのみからスタートした二次元コンテンツのコスプレ作品をまとめてランキング。ボカロ人気の火付け役となった「初音ミク」のコスが数多く作られていたが、ニトロプラスのイメージキャラ「スーパーそに子」も健闘していた。
ライトノベル原作アニメのキャラクターを題材にしたコスプレ作品を一挙にランキング化。「とある」シリーズや「物語」シリーズなど何期にもわたってアニメ化された人気作を抑えて、意外な作品がトップに立った。「機巧少女は傷つかない」は魔術で命を吹き込まれた人形の少女とタッグで戦う学園異能バトルもので、アニメ版は中毒性の高いエンディングテーマ曲が人気だった。
「セーラームーン」や「プリキュア」、「魔法少女まどか☆マギカ」、「魔法少女リリカルなのは」など、美少女が不思議な力で変身して戦うアニメのキャラのコスプレ作品を一挙にランキング化。作品数ではセラムンやまどマギほど多くはないプリキュアやなのはのコスプレが人気順では上位に多数ランクインしていた。
個人サイトや投稿サイトでのWeb連載からアニメ化されて人気となった小説のコスプレ作品を一挙にランキング。 ヒロイン力の高いキャラで一躍大人気となった「Re:ゼロから始める異世界生活」コスの作品が上位を占めたぞ。他にも、"例の紐"で一世を風靡した「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」やギャグ満載で人気の「この素晴らしい世界に祝福を!」、Web小説の中でも古株の「ソードアートオンライン」などのコスがランクインしている。
マンガなどの原作が無いオリジナルアニメやアニメ制作会社傘下のレーベルでアニメ化を前提に刊行されたライトノベルのキャラを題材にしたコスプレ作品を一挙にランキング!「ガンダム」「エヴァ」「マクロス」などの古参ロボットアニメや「ストライクウィッチーズ」や「ギルティクラウン」「中二病でも恋がしたい!」などの人気作が入り交じる中、「ガールズ&パンツァー」劇場版で登場した天才少女・アリスがトップを制した。
2019年3月までの格ゲーキャラコスプレ作品を一挙にランキング。 格ゲーと言えば「ストリートファイター」や「ザ・キング・オブ・ファイターズ」が定番だが、コスプレでは「デッド・オア・アライブ」の独壇場となった。特にDOA5から登場したマリー・ローズが人気だが、第1作からいる霞の人気も根強い。また、アニメ化もされた「ブレイブルー」コスもいくつかランクインしたぞ。

平成のコスプレを眺めていると、もはや遠い昔の出来事のよう思えてくる。アニメ・ゲーム・マンガこそがキャラクターの源泉であり、作品のすべてがコスプレの元ネタとなっている。二次元絵で登用する素敵なヒロインたちの生き様に、さまざまな妄想が花開き、日本独自の文化として定着した。

【特集】コスプレ新時代到来!令和の時代を牽引するレイヤーを探せ!
【特集】コスプレ新時代!日本人のフェチを世界に発信しよう!

キーワード: ボーカロイド, Fate, 東方Project, ラブライブ!, DEAD OR ALIVE

2019年05月07日 11時00分