ミクになって坂道を転がっても転がっても答えが出ないから将来が不安

コスプレはキャラクターの二次創作であり、作品の世界観を再現するアプローチにオリジナリティがあると、コスプレイヤーが作り出した空間に引きずり込まれ、しばしそこを漂うことになる。美麗でスレンダーなコスプレイヤー・玉木さんが主宰する「Chronicles」は、クオリティーの高さでうらあきば注目のサークルの1つ。「たまの将来が不安になるROM④」は、初音ミクのコスプレ写真集の第4弾。過激なポーズを織り交ぜながら楽曲の世界観をオリジナルアプローチで見事に創出している。

本作に収録されている衣装は3種類で、いずれも初音ミクの楽曲がもとになっている。激しいギターサウンドと疾走感あふれるピアノの旋律による和風ロックテイスト「千本桜」、すべてを破壊し尽くすまで戦い続ける殺戮人形と特殊兵士が出会う「からくり卍ばーすと」、成長途上の女の子の切ない気持ちをミクが歌い上げた「ローリンガール」の3曲いずれも、どこか物悲しい哀愁が漂う曲調だ。コスプレイヤーの玉木さんは、曲に合わせたセクシーなポーズを決め、キリッとした目線でカメラをにらみつける。自信に満ちあふれた表情は、「将来の不安」を隠すポーズなのかもしれない。1つ1つの作品に魂を込めることによって、新たな領域を開拓し続ける玉木さんに脱帽!

たまの将来が不安になるROM④
Chronicles

キーワード: ボーカロイド

2013年06月04日 23時54分