時と場所を超え再び巡り逢う過去から現代へと続く辛く悲しい恋物語

運命の異性と巡り合えたとき、この人とは以前出会ったことがあるんじゃないかという気持ちになる。それは、時を超えた恋が再び出会うことになった運命のいたずらなのかもしれない……。「久遠の絆 再臨詔」は、平安、元禄、幕末そして現在を舞台に二人の男女が“闇の皇子”にまつわる謎を解き明かすファンタジックノベル。ドリームキャスト、PS2で発売されたコンシューマ版のPC版への移植となり、主人公以外のフルボイス化とショートストーリー「残念な儀式編」が追加されている。

主人公の「御門武」(みかど たける)は、秋津学園の2年生で事情があって従妹の栞の家で暮らしている。長い間、謎の悪夢にうなされているが、転校生の「高原万葉」(たかはら まよう)の出現により次第に状況が変わっていく。 本編のメインヒロインである万葉は、謎めいた言動や行いを見る限り、武の重大な秘密を知っているようた。平凡な学園生活を送っていた武の身辺は次第に騒がしくなっていくのだった。巻き起こる猟奇的な事件、そして本人にとって最大の謎である意味不明の悪夢。その因が自身の魂に刻まれた“闇の皇子”の力にあることを、まだ彼は知らない。時は遡り、平安の世。平安編のヒロインである「蛍」は、北高野に住む長者・造麻呂の娘。都で評判になるほどの知性と美しさを併せ持つ少女だ。天命を果たすべく降臨した蛍は、ある日一人の陰陽師に命を救われる。彼の名は安倍鷹久(あべの たかひさ)。修行をしても一向に目が出ず、最近ではもっぱら剣術にかまけているおちこぼれの陰陽師。偶然出会った二人は強く惹かれ、運命は大きく変転していくのだった。ほどなくふたりは恋に落ちるが、蛍は彼の体内に潜む“闇の皇子”の資質に気付く。“真の皇子”を助けるべき天命と、“闇の皇子”との恋の間で揺れる蛍。禁忌を破ったモノに待つものは……。「私を捜して、鷹久……なんども、なんども……罪が許されるその日まで……ああ鷹久……ときが見えるわ……」。平安…… 元禄…… 幕末…… 現代……。彼らは時と場所を超え再び巡り逢う。それは、過去から現代へと続く、辛く悲しい恋物語の再演なのだろうか。

久遠の絆 再臨詔 フルボイス版 初回限定特装版

2011年12月22日 10時38分