前世では結ばれなかった想い人の姫様と時空を超えてドッキング!

「生まれ変わったその時は、あなたが私を幸せにして下さい」。戦国時代の大名家のお姫様「蘇芳姫」は家臣と恋に落ちたものの、政略結婚のため他国の大名家の許に嫁いでしまった。ときどき夢に見る「蘇芳姫」に強く惹かれている主人公は、姫の願いをかなえるべく行動を開始する。「MISTAKE×MISCAST」は、記憶の中のお姫様を追いかける主人公と蘇芳姫の生き写しのような美少女ヒロインとの恋路を描いたADV。時空を超え2人の愛は成就するのだろうか?

キミとまた出逢うこのキセキ。“青天の霹靂” って、こういうことを言うのか? それはある日の朝、ホームルーム。ときどき夢に見るオレの前世……。その世界の想い人「蘇芳姫」(すおうひめ)が今、オレの目の前にいる。「ずっと逢いたかったんだ、蘇芳姫!」。我を忘れたオレは、紹介された転入生を抱きしめていた。「てめぇ、いきなり抱きつくなんて……頭おかしいんじゃねぇの?」。キツい一発をくらった。 相手にとっては初対面。 そりゃあ当たり前のことだ。でも、ひりひりする頬の痛みがショックだったわけじゃない。この世界に転生した蘇芳姫は姿形はとってもキュートなのに、中身は男の子みたいになっていた。その名は、「蘇芳輪」(すおう りん)。しかし、前世の記憶に出てくる蘇芳姫とは違い、馬鹿で単純で子供っぽくて女らしさの足りないトラブルメーカー。しかし、ちゃんと向き合える相手になれば、オレの想いの強さと一本気でまっすぐな魅力が伝わるはず。そして、輪の横で唖然としている黒髪女子は、輪の双子の姉・「蘇芳結」(すおう ゆい)。一見クールでとっつきにくそうな雰囲気だけど、実は人見知りで照れ屋さん。自分と対照的な輪をいつも気にかけていて、もっと女の子らしくなるように面倒を見ている。心を許した相手にはロマンティストな女の子らしさを見せてくれる。だから、オレの前世の記憶、蘇芳姫のことには意外と理解がある。そんなオレたちのことを固唾を呑んで見守っているのは、幼なじみの「望月久優」(もちづき くう)。久優の母親が一人暮らしのオレの世話をしていることもあって、家事のスキルが高い久優自身も保護者みたいに思ってくれている。自分のことより他人のことを優先できる性格で面倒見がいい半面、意外とリアリストなしっかり者だったりもする。結果、前世の記憶に没入する主人公を暖かく見守ってはくれるが、内心ではそろそろ現実を見てほしいとも思っていて、やんわりと意見したりもする。ともあれ、オレのあいつへの気持ちは現在も昔も変わらない。この瞬間、オレとあいつの物語が始まったんだ。

MISTAKE×MISCAST

2011年10月21日 23時59分