未亡人の母を想い続けた息子が嫉妬心から一線を越える時

主人公の月詠潤は、幼いころから母一人子一人の母子家庭で育ってきたため、早く自立して生活を支えたいと思っている。世間一般の母子関係と比較してマザコンの傾向が強いことを自覚しているが、いつまでも若く美しい母の姿に家族に対しての愛情以上の欲望を抱いており、自分のことを異常だと感じて悩み苦しんでいる。パズルボックスの「禁親相愛 ~母に恋した僕~」は、ふとしたきっかけて、母子関係が男女関係に変わってしまう近親相姦をテーマにしたADVだ。

物心ついたときから、母の月詠宴とボクは、広い家に2人きりで暮らしていた。母は34歳とまだ若く、学生のころからファッション雑誌のモデルとして活躍している。現在はアラサー女性向けのファッション誌でモデル業のかたわら、エッセイや旅行ルポなどの執筆も行っており、既刊の著書が何冊かある。若く美しい母は小さなころから自慢だったが、いつからだったろう、家に招いた友人が本気で母に恋するのを見て嫉妬を感じるようになり、僕は、友人を家に招かないようになってしまった。本当は、早く社会に出て母に楽をさせてあげたかったけれど、「今時、大学くらいは出ていないと」という母の奨めもあって、僕は大学に進学した。30も半ばになろうというのに、相変わらず母は可憐で美しい。ボクはそんな母に対して、肉親に対する以上の愛情を感じながらも、表面的には仲のよい親子を演じていた……。そんな危ういバランスで保たれていた親子関係は、僕自身も知らなかったある秘密の存在によって、いともあっさりと、音を立てて崩壊した…。主人公の潤は、学業優秀でスポーツも比較的得意。眉目秀麗なハンサムだが、いまどきの若者にしては言葉数が少なく、やや無愛想なところがある。異性には、その寡黙で落ち着いた立ち居振る舞いが神秘的に映るらしく、かなりモテるほうだ。そんな潤を世の女性が放っておくわけがなく、宴の友人でモデル事務所の居綱佳音や、19歳の大学生兼ファッションモデル神凪美里がアプローチしてくることも。さらに、宴に好意を寄せているカメラマンの島田藤馬、佳音と肉体関係のある英国人モデル・デヴィッドも加わり、愛憎と肉欲が入りまじった人間関係は泥沼へと墜ちていく。

禁親相愛 ~母に恋した僕~
パズルボックス

キーワード: 母親

2011年04月26日 11時41分