「子種をください」とねだる無垢な雪女とのエッチ三昧な生活

むつきつとむ「桜色ぶりざぁど」(実業之日本社)は、人里に降りてきた雪女と、彼女と一緒に暮らし始めた浪人生とのラブラブエロコメだ。やわらかくてほんのり甘い作風が特徴で、読後感は爽やかでほのぼの。ヒロインである雪女の小雪さんが、世間知らずで純粋で健気でとてもかわいい。癒しテイストな1作だ。

桜色ぶりざぁど」は、大学受験に失敗して鬱々とした日々を送っていた主人公・唯川涼が、桜吹雪の中で一人の少女と出会うところから始まる。彼女は小雪と名乗り、自分は雪女であると告げる。小雪がいうには、雪女は数が少なく絶滅の危機に瀕しているため、人間から子種をもらう役目をおおせつかって人里に降りてきたというのだ。最初は半信半疑だった涼だが、小雪と一緒に暮らし始め肌を重ねていくたびに、彼女に心を開いていく。日々子種を与え続ける、ぶっちゃけセックスしまくる二人だったが、しだいに涼は「妊娠したら小雪は自分の許を去ってしまうのではないか」という疑念に悩まされていくようにもなる。このように本作は雪女と人間という、二人の恋心が育っていく過程を丁寧に追いかけていくラブコメテイストのお話だ。やわらかくマイルドな作風ということもあって、エロ度は弱めなのだが、その分物語の完成度は高くきっちり読ませる。また純粋無垢で癒し系な小雪がえらくかわいく、彼女の暖かい笑顔に思わず胸がキュンキュンしてしまう。たまにはほんのり甘~いラブコメ気分に浸ってみたい人にオススメ。

【収録作品】「桜色ぶりざぁど」1~9話(以下続刊)

むつきつとむ「桜色ぶりざぁど」(実業之日本社)

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キーワード: ソードアート・オンライン

2011年04月03日 13時00分