極秘デビューのアイドルユニットの撮影現場を襲うホラーな顛末

この歌が終わったら -When this song is over-淡い恋心を抱いていた同級生が妹とともに大手芸能プロダクションのオーディションを勝ち進み、もう1人の女の子を加えてアイドルユニットとしてデビューすることに。主人公は姉妹を少しでも助けようとマネージャーのアシスタントのバイトを始めるのだが……待っていたのは芸能界の華やかさではなく、なぜかホラーな顛末。「この歌が終わったら -When this song is over-」は、恐怖に怯えるアイドルたちと吊り橋効果でという物語。

この歌が終わったら -When this song is over-主人公の鳥羽元永は、同級生の美少女、藤原藻のことが好きである。どちらかというと引っ込み思案で人見知りが激しい彼女が、妹の響とともにアイドルを目指し、オーディションに臨むというのであるから驚きを覚える。確かに藻は歌が上手でプロの歌手志望ではあった。妹の響は明るく元気で人なつっこくスポーツ万能という典型的なアイドル体質。体の方もアイドル向きで典型的トランジスタグラマー。この歌が終わったら -When this song is over-彼女自身は芸能界に関心があったわけでなく、姉の背中を押すつもりでオーディションに一緒に参加したのであるが、見事合格しアイドルになってしまった。藤原姉妹にジュニア時代から芸能活動をしてきたクール系の白峯飛鳥を加えた3人で「プリモ・アモーレ」というアイドルユニットを組むことになる。

この歌が終わったら -When this song is over-巨額のプロモーション費を投入して売り出す予定のプリモ・アモーレは楽曲は完成し、デビュー曲のPV撮影のためにやってきたのがW県にある綾篠 (あやしの) という場所。人の姿がまったくなく、海と山とに囲まれた絶景ポイントの宝庫と言えるような土地で、デビこの歌が終わったら -When this song is over-ュー告知前までは極秘プロジェクトとして進行しているプリモ・アモーレの撮影現場としては最高のロケーションだったはずなのだが……昭和40年代までは住人が住んでいたが、その後、完全に無人の廃村となったこの村には日常を侵食する恐怖が棲んでいた。予兆はあった。この歌が終わったら -When this song is over-宿泊先となった廃校はすべての窓が外から板で目張りされており、何者かを外から閉じ込めたように見える。昼間でも明かりを灯さなくてはいけない薄暗い空間がもたらす暗闇への恐怖。明るく華やかな階段を昇るはずだった少女たちは、暗い狂気の闇へと突き落とされていく。
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キーワード: アイドル

2010年08月04日 15時15分