自然体で妄想を刺激するフィギュアのような肢体に眩暈が

キャラを演じるのがコスプレの主題だとしても、演技は大袈裟でない方が没入感が高く、妄想へのシンクロ率が増す。でも、自然にキャラを演じられるコスプレイヤーさんは稀有な存在である。Night Cocoonの結城紗代は、演じている感を抑えながらもキャラへの妄想を満たしてくれる。

アニメから飛び出してきたような瞳の大きな顔立ちと、肌理のこまかさが写真から伝わってくるような美肌。程よく膨らんだ胸にむっちり下半身。こういう書き方はよくないのだろう（でも、妄想は多くの場合こうだから仕方がない）が、むしゃぶりつきたい肢体の持ち主なのである。そんな容姿を備えた結城紗代は、自分の肢体に妄想を抱く男性がどんな姿を望んでいるか十分に知っているので、時にイタズラっぽく、時にゾクッとするような視線で、見る者を幻惑する。写真集を開いた瞬間からかわいらしさと淫らさが同居する彼女の肢体に、むしゃぶりつきたいという衝動が芽生え、写真を繰るたびにそれは増していく。ほぼ全裸になった写真に行きつくと抑えきれなくなった衝動に眩暈のような感覚を覚えるのである。なのに、写真の中の彼女は極端に男に媚びているという印象を受けない。媚びないからこそ、アニメの中から飛び出してきたという幻想を壊さない。男を楽しませる肢体で妄想通りのポーズを取りながらも、媚びない姿は良質のフィギュアに近いような気がする。フィギュアのように媚びないアニメキャラを演じて、破たんしないのがNight Cocoonの作品の特徴であり、結城紗代というコスプレイヤーの自然体なのだと思う。欲をいえば緊縛シーンだけはもう少し情念的な雰囲気だとうれしいのになぁと思ったりもするが、フィギュアのようなというのが作品のテーマだとすれば、これはこれであり。

■少しずつ焦らすように妄想を叶えてくれるエッチな妄想通りの写真集
連邦軍制服のフロントにあるジッパーを全開にするとものすごくエロいってことを教えてくれたのが「Blue&Pink」という作品。レイコ・ホリンジャーと前戯代わりにエッチな撮影という雰囲気だろうか。もともとハイレグな制服なので、いろんなポーズに心拍数が増加しまくり、ジッパーを少しずつ下ろしていったり、お尻を突き出したりする姿のエロいのエロくないのって、筆舌に尽くしがたレベルといえる。遂には全裸になって寝そべりこちらを見上げているシーンで写真集は終わるのだが、レイコが「いいよ♪」と言ってくれているような気がしてたまらない。

少しずつ肌が露出していく過程がたまらないもう1本の作品が「水星陵辱」。こちらは趣きを変えてSM風のシーンが続く。セーラーマーキュリーといえば、凌辱用キャラなわけでまさに妄想通りなわけだが……凌辱というよりは合意の上でのSMプレイというイメージ。リョナ好みの人には物足りないかもしれないが、マーキュリーのコスチュームが少しずつ引き裂かれていき、肌が露わになっていく過程はなかなかにそそる。頭のよい水野亜美とのSMプレイって楽しそうだなぁっと思える作品だ。触手＆白濁液もありｗ

■アレインとエルフの森の清流でレイファンと南の島のリゾートで
クイーンズブレイドの戦闘教官アレインが山奥の清流で水浴びしている姿を覗いてしまったら、誘われちゃったという妄想作品が「Mille-feuille」。森林と川の流れのそばで、気を許してその肢体を覗くことを許してくれているエルフの森の戦士長という設定が実にいい。アレインに山中の家に誘われてついて行くともっと淫らな展開が待っているのだが、「貴様の動作は、緩慢にして単調。35点。」とか言われそうでちょっと怖いｗ

レイファンが最初から全開でエッチな姿を見せてくれるのが「麗鳳」。肌の露出率が95％を超えるのではないかと思われる過激な衣装で登場する。かと思えば、後半はチャイナドレスや黒ボンテージでの緊縛シーン。南の島でちょっと（というかものすごく）大胆になった中国の天才少女のお相手は……やっぱりジャンなんだろうか？　豪華な中華風寝台とレイファンの組み合わせがジャンになりてぇ妄想を爆発させてくれる。

Blue&Pink
	サークル	Night Cocoon
	発売日	2010年7月1日
	価格	1575円
	写真180枚

水星陵辱
	サークル	Night Cocoon
	発売日	2010年1月6日
	価格	1575円
	写真195枚

Mille-feuille
	サークル	Night Cocoon
	発売日	2010年1月6日
	価格	1575円
	写真190枚

麗鳳
	サークル	Night Cocoon
	発売日	2010年1月6日
	価格	1575円
	写真200枚

2010年07月15日 19時11分