「
蒼天のセレナリア ~What a beautiful world~」「
赫炎のインガノック ~What a beautiful people~」と、スチームパンクの世界を背景に物語を紡ぎ出してきた
ライアーソフト。
その2作品の世界観を引き継ぐスチームパンクアドベンチャー第3弾が本作「
漆黒のシャルノス -What a beautiful tomorrow-」だ。
灰色の雲が空を覆う架空の機関都市ロンドンを舞台に、黄金瞳を持つ少女が怪異と対峙し、平和な日々をなくし、黒衣に身を包んだ謎の男と出会う。
詳細に積み重ねた世界設定の上で、それぞれの思惑で行動するキャラクターたちが織り成す物語は、プレイヤーを一気に惹きつけること間違いなしだ!
●蒸気都市ロンドンに現れた怪異! 黄金瞳の少女メアリは否応なしに巻き込まれていく!
比類なき蒸気都市と謳われる
大英帝国首都、ロンドン。そこは、我々の知るロンドンとはいささか違う。機関革命によって、世界は一変していたのだ。
異常なまでに発達した蒸気式の機関(エンジン)は、今やエネルギー発生装置としての役割だけでなく、超高度な演算を果たす情報機械や飛空挺、巨大飛行船までをも生み出すに至った。
そして
20世紀初頭。現在の人類は繁栄を極めている。けれども人々は失っていた。無数の蒸気機関群の生み出す灰色雲によって、かつて空に広がっていた青色は消え去り、人々は青の意味するものを忘れてしまった。
けれども。けれども。
例え空を失っても、都市に充ちる機関(エンジン)が生み出す排煙によって形成された灰色雲が空を覆っても、機関工場の廃液がテムズのせせらぎを澱んだ黒色に変えてしまっても、それでも、霧と蒸気の満ちるロンドンは美しい──。訪れた旅人は、皆そう言う。
テムズのほとりのコンドミニアムに暮らす女学生、
メアリ・クラリッサ・クリスティ。彼女もそう、ロンドンのすべてを愛していたし、第2次産業革命こと機関革命によってもたらされるであろう人類の発展を、他の皆と同じように信じて疑っていなかった。あの日、あの時までは。
そう、
運命の1905年の10月のあの日。
あの夜、機関街灯の明かりも及ばない暗がりの中でメアリは男と出会った。
黒色に身を包んだ男…。
彼が差し伸べた黒い手は、メアリを非日常へと誘った。すなわち、夜闇に潜む
《怪異》という名の“誰も信じていなかった”はずの幻想の化け物たちが牙を剥き、無辜の人々を次々と襲う、愛されざるべきロンドンの暗黒の一面へと。
──夢見るような暗黒と、ささやかな輝きとが混在する日々へと…。
▲本作の主人公にしてヒロイン、メアリ(左画像右側)は王立碩学院に通う女学生。親友のシャーリィ、アーシェと共に平和で優雅な生活を送っていたのだが、ある日を境にロンドンの闇に潜む怪異に襲われてしまう
▲夜のロンドンの通りをシャーリィと歩いていると、突如としてシャーリィの背後から闇が噴き出し、襲いかかってくる。狙いはメアリの黄金瞳らしい!?
●ゲームパートではとにかく逃げろ! 黒衣の男の下へと辿り着くのだ!
本作はストーリー部分の合間に、メアリを操作するゲームパートを挟む。
怪異(メタ・クリッター)に対して何も抵抗手段を持たないメアリにできることは、とにかく逃げ続けることだけ。
逃げながらステージ内のどこかに隠された4つの「意識の断片」を集め、怪異を倒す力を持つもうひとりの主人公「M(モリアーティ)」の下へと辿り着かねばならない。
▲メアリを怪異の追跡から逃しつつ、目盛りの数値をヒントに「意識の断片」を4つ集めなくてはならない。移動距離と使用回数の異なる3種類の移動方法を適切に選択し、怪異の動きを予測するのだ!
▲人間に対して圧倒的な強さを持つ怪異を、さらに絶望的なまでの力でねじ伏せるM。メアリにとって彼との出会いは救いとなるのか、新たな恐怖の幕開けとなるのか…
▲怪異の姿も強さも様々で、メアリが追いつかれ、触れられた瞬間にゲームオーバーとなってしまう強力なものも存在する
▲初めて怪異に遭遇したあの日以来、目を覚まさなくなったシャーリィ。彼女を助けようとするメアリと、2人を心配して行動するアーシェ。闇夜にさまよう少女の怪異に、黄金瞳の秘密。様々な要素を絡ませあいながら、ストーリーは展開されていく!
▲原画・キャラクターデザインのAKIRA氏はライアー作品初参加。しかし、そのイラストはスチームパンクの世界観に溶け込んでいる。それだけに、作品内の女性たちは(性的な意味でも)非常に魅力的だ!
●燃え要素、萌え要素、共に申し分ない力作
「スチームパンク」「ホラー」「ダークヒーロー」をテーマにした本作は、燃えるエロゲの第一線をひた走る
ライアーソフトらしさがにじみ出た作品だ。
かといって萌える要素も負けてはおらず、恐怖に抗って諦めずに戦うメアリの姿に、お互いを想い合う少女たちの姿に、胸に想いを秘める機関機械人間の姿に萌えざるを得ない。
「
蒼天のセレナリア ~What a beautiful world~」や「
赫炎のインガノック ~What a beautiful people~」が好きな人も、プレイしたことがないという人も、本作のスチームパンク・ホラーの世界に浸ってみることをオススメするぞ!
漆黒のシャルノス プロモーションムービー
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漆黒のシャルノス -What a beautiful tomorrow- |
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ブランド | ライアーソフト |
ジャンル | スチームパンク・ホラー |
シナリオ | 桜井光 |
原画・キャラクターデザイン | AKIRA |
音楽 | Rita/Blueberry&Yogurt |
スペック | 日本語版Windows98SE以降
Pentium3-500MHz以上のCPU(同1GB以上推奨)
128MB以上のメモリ(同256MB以上推奨・VISTAは1GB必須)
1.5GB以上のHDD空き容量
8MB以上のビデオカード
Soundblaster互換の音源
倍速以上のDVDドライブ
DirectX不要 |
発売日 | 2008年11月21日 |
予約特典 | 「漆黒のシャルノスサウンドトラック」 |
価格 | 9,240円 |
詳細はこちら |
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