魔法がたっぷり詰まった「ハリポタ」的な恋愛アドベンチャーは「萌え」たっぷり！

lightブランドの「あるすまぐな! -ARS:MAGNA- 」は、現実世界に存在する魔法の研究施設・学院を舞台にしたファンタジー学園恋愛アドベンチャーゲームだ。

ひょんなことから魔法使いを育成するための学院に転入することになった主人公は、普通とは全く異なった環境の中で、魔法使いになるための勉強に勤しむ少女たちと深く関わっていくことになる。

ドタバタコメディのノリで進むストーリーは、キャラクター同士の会話の楽しさも相まってテンポよく読み進めることができる。
ハリポタのような魔法学園モノの本作、しかしその中身は萌え要素がたっぷり詰まっているぞ！



皆さんは、ご存知だろうか？ コーヒーが毎年おいしくなるのも、携帯電話の電波がよく通じるようになったのも、季節のたびに新味のチョコレートが出るのも、海外旅行が安いのも――実は全部、魔法のおかげなのです。

すぐ近くの未来。主人公・山下九十九が転校したのは、魔法使いを育成する学院だった。都会から離れた広大な学院で繰り広げられる、マジカルで非常識な日常。恋に進路に、追試、レポート、文化祭。スラプスティックとサイエンスジョークの世界で待ち構えるのは、過去に未来に泪に魔女。

春を祝う桜吹雪の中、子供の頃引っ越して行った幼なじみの水沢のえるとの再会で、新生活の幕は上がる。のえるの親友でトラブルメーカーの一条杏。生真面目なクラス委員長、円城寺・雪尋・アレックス。才色兼備の完璧超人、生徒会長の峰崎紗久良。気難しい先輩の荒井瑠華。そして謎の図書館司書、黒野美子。九十九はそれぞれに秘密を持った彼女たちと触れ合っていく。

九十九に眠る天賦の才、『龍の相』はただ持っているだけでは宝の持ち腐れ。努力と修行と学習と、ほんの少しの煩悩で、自身に眠る龍の力を、呼び覚ますことはできるのか？ できないのか？ 青春王道ド直球ボーイ・ミーツ・ガール。それに魔法と、絆の力を添えて。






魔法というのは何でもできちゃう万能な力、というわけではなく、ちゃんと理論を理解し、知識を得て、使い方を習得した上で初めて使用可能になるものらしい。
そのため、魔法の知識や仕組み、定理などの基礎部分はみっちり教え込まれる上に、途中から転入してきた「魔法の知識ゼロ」の主人公にとっては授業についていくのも精一杯。
だけど、男子生徒よりも女子生徒が圧倒的に多い生活はうれしいハプニングもたっぷり。
魔法の効果でオイシイ思いをすることもあったりして、これなら全然頑張れそうだ！







それぞれ大きな秘密を抱えた本作のヒロインたちと、「龍の相」であるがために大きな秘密に関わっていくことになる主人公。
いつしか強く想い合う2人は心と体で深くつながり、術者同士の魔力の周波数をそろえる大魔法「アルスマグナ」でつながっていく。
みんなが一番気になる「体のつながり」も、しっかりエッチに描かれているぞ！












魔法が絡んだファンタジー系のストーリーだと、現実離れした内容のために設定をおろそかにし、ご都合主義に則ったリアリティのなさが気になるようなタイトルもある。
しかし、本作にはしっかり作りこまれた世界設定、キャラクター設定が用意されており、それらを無理なく使って紡ぎ上げられたシナリオには「リアリティのなさ」という言葉は当てはまらない。
土台がしっかりしているからこそ際立つシナリオやキャラ立ち。それらに押し上げられるヒロインたちの魅力は、恋愛アドベンチャーゲームとしての質の高さをアピールしてくる。

「何度もお世話になれるエッチシーン」には乏しいが、それを差し引いても長く楽しめる本作。
世界観を楽しみながら、キャラクター同士の会話を楽しみながら、ゆっくりプレイするのがオススメだ。

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あるすまぐな! -ARS:MAGNA- 初回版
ブランド	light
ジャンル	王道魔法学園ADV
原画	こうたろ
シナリオ	中島 聖 / 奈落ハジメ / 津島暁生
発売日	2008年7月25日
音楽	細井 聡司
価格	9,240円
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