もうすぐダムの底に沈んでしまう田舎町を舞台にしたノスタルジック・アドベンチャーゲーム

第1弾タイトルとなる「はちゅかの」、次いで更なるクオリティで発売した「吸血奇憚 ドラクリウス」と、レベルの高い作品を提供してきためろめろキュ~トブランド。

第3弾タイトルとなる本作、「残暑お見舞い申し上げます。 ~君と過ごしたあの日と今と~」は、前2タイトルをさらに超えるクオリティの実力派タイトルだ。

もうじきダムの底に沈んでしまうという状況の、哀愁溢れる田舎町で、そういう状況ならではの少年・少女たちの心情が描かれていく。
ノスタルジックな雰囲気を交えた王道の学園モノ恋愛アドベンチャーゲームでありながら、その実、一癖も二癖もある内容となっているぞ!


●舞台はもうすぐダムの底に沈んでしまう平凡な田舎町

主人公は田舎の、あさひな学園に通うごくごく平凡な男子学生。
ところがある日、学園周辺の一帯が区画整理と再開発のため、ダムの底に沈むことになってしまう。
くだらない日々が永遠に続くと思っていた主人公だったが、このことを境に「平凡に感じる日常を生きる」ことの意味が、どれほど掛け替えのない大切なことであったかに気づく。

過ぎ行く日々をいたずらに生きるだけではなく自分達にも何かできないか? という想いから、主人公の発案でクラスメイト達と共に、「最後の記念(思い出)に映画を録ろう!」ということになる。

それは、夏休みの最後の一週間を、学校に泊り込んでの思い出作りへと発展していく…。
ドキドキの共同生活と、クラスメイト達とのくだらなくもかけがえのない日々。

やがて消え行く思い出と、その経験を通して結ばれたヒロイン達との想い出の先にある未来に送るラブストーリー……



●メインヒロイン



強気系幼なじみヒロイン
一ツ瀬 菘奈(ひとつせ すずな)

CV:神村ひな

スポーツ好きな幼なじみ
主人公に対して協力的だがツンデレ系。

自由奔放そうな雰囲気だが、その実、女の子女の子した面も多く、主人公もその意外な一面に戸惑いつつも惹かれていく。

学園がダムに沈むことで、クラスメイト達とばらばらになると分かったことから、ずっと変わらず続くと思っていた主人公との関係にも変化が生まれていく。



主人公に敵対行動をする後輩
鳴子 華菜(なるこ かな)

CV:かわしまりの

菘奈に憧れている女の子。
ことあるごとに主人公に噛み付く。
実は子犬系属性の尽くしてあげたいタイプ。

ふとしたきっかけで、主人公の男らしさなどに触れて異性として意識しはじめる。
異性に対して恋心をいだいたのは初めて。

しかし彼女には、ある秘密が存在するのだが……!?



クラス委員長
温井 柊子(ぬくい しゅうこ)

CV:北都南

いかにもな外見の委員長。
努力家であり寡黙。
周りの期待に応えようと人知れず努力している。
将来の夢はお嫁さんという、いまどき珍しい普通っ娘。

最近コンタクトにしたらしいが、慣れずによく眼鏡をしている脱着式メガネっ娘。
担任の先生、温井梗子の妹であり、家でも学校でも彼女のために苦労させられているらしい。

クラスのみんなに頼られることも多く、みんなの期待に応えようといっぱいいっぱいになっている面も…。



アイドルな娘
矢木沢 壬生(やぎさわ みお)

CV:新堂真弓

天羽市のイメージガールとしてデビューした都会的、田舎的、空気的、癒しキャラのアイドル。
持ち前の明るさで笑顔を振りまき今日も頑張っている。
天羽市のイメージガール=天羽市発展の象徴=ダム建設のイメージにより、学校や村がダムに沈むのは、なんとなく自分のせいかも……などと悩んでいる。

あまり芸能人といった印象も無いが、仕事の関係で学校に来られないことも多くなりつつあった関係で、自分がクラスで浮いた存在になっているんじゃないかと不安に思っている。




担任の先生(新任)
温井 梗子(ぬくい きょうこ)

CV:成瀬未亜

事なかれ主義な先生が多い中、対照的な破天荒キャラであり、むしろトラブルメーカー。
教師とは思えないほどのズボラかつ自由奔放な性格と、大人げない我儘自己中心的な言動で周囲の人々を振り回す。
外見はちびっこなため、よく子供だと間違われるが、そのことを都合よく利用している節もある。

委員長、温井柊子の姉。
家でも学校でも自堕落モードで生活し、面倒事(テストの採点とか)は妹にやらせているという教師とは思えないズボラで自由奔放な生きもの。



隣の女子校の生徒会長
大瀬内 アリサ(おおせうち ありさ)

CV:一色ヒカル

主人公等が通うあさひな学園の姉妹校であり超お嬢様学園聖台女学園の学園会長で、理事長の娘。
あさひな学園がダムに沈んだあと生徒達を引き取るという事柄から、事前に生活指導などの一環として視察にやってきた。

主人公は忘れてしまっているが、昔一緒に遊んでいた記憶があり、内心久しぶりの再会に胸ときめかせていた。
(幼馴染みの一ツ瀬菘奈とは交流が途絶えることがなく今でも仲良し。)
しかし現在の主人公のいまいちさに落胆。
以後冷たくあたるのだが、その後の主人公の活躍に少しずつトキメキを覚えていくというツンデレっぷり……。


●選択肢によって背景も性格も変わってしまう!?

本作のシステムはシンプルな選択式のアドベンチャーゲーム形式だが、選択肢の数は必要最低限しかないようだ。
選択肢の上にヒロインの顔のアイコンが表示され、どちらの選択肢を選べばどのヒロインのルートに進めるのかが一目で分かるようになっている。

左の画像で示した最初の選択肢で「菘奈・柊子・梗子・アリサ」ルートと「壬生・華菜」ルートに分岐するのだが、ここで決定するのはヒロインのルートだけではない。
前者を仮にAルート、後者をBルートとして説明すると、Aルートではクラスメイトたちとの映画撮影を主軸にストーリーが進む。
主人公の性格は気さくで女友達は多いが、エッチに関してはまだ奥手、ヒロインたちもそんな彼に淡い恋心を抱き、抱かれといった、青春そのまんまな関係となっている。


▲Aルートではクラスメイトたちと合宿しながらの映画撮影がストーリーの主軸。学園に泊り込んでの共同生活の中で、ヒロインたちと徐々に関係が深まっていく

Aルートに対してBルートでは、映画撮影よりもヒロイン個人との付き合いをクローズアップしてストーリーが進む。
主人公の性格はおっぱい星人でセクハラ大魔王、女の子たちに囲まれている状況は変わらないが、ヒロインたちの性格もそんな彼に合わせてキツイ突っ込みを入れたり、多少のセクハラには目をつぶったりと、かなりの変化が現れている。
主人公の友人の1人、清願寺の彼女がA、Bで違っていたり、Aルートでは壬生はスカウトされてのアイドル、Bルートでは子役から活躍していた元アイドルという設定だったりする。
最初の選択肢によってキャラクター設定が大きく変化するというのは、かなり異色のアドベンチャーゲームだと言えるだろう。

▲Aルートでは「友達だったのにスカウトされてアイドルになった」壬生が、Bルートでは「体調を崩して引退し、田舎に引っ越してきた元アイドル」という設定に。偶然着替えを見られてしまっただけで怒っていた柊子も、Bルートでは簡単な仕事の交換条件におっぱいを揉ませてくれるセクハラに寛容なキャラに!


●限定的な状況だからこそ恋愛もエッチも激しく燃える!

A、Bどちらのルートを選んだ場合でも、ヒロインたちとの恋愛シナリオはとてもしっかり描きこまれている。
ツンデレ少女がツンツンからだんだんデレデレになっていくといった一見ありがちなシナリオも、会話や一つひとつのエピソードが細かく、なおかつ違和感なく描かれているため、かなり深みのあるストーリーになっていると言えるだろう。
みんなで過ごした場所が、もうすぐなくなってしまうという限定された状況だからこそ、残された時間が少ないからこそ、恋愛もエッチも激しく燃え上がっていくのだ。

▲朝、部屋まで起こしに来て、一緒に朝ごはんまで食べていく幼なじみキャラの菘奈とも、ダムの一件があってから急速に親しくなっていく
▲最初は壬生がクラスに打ち解けるようにと、委員長から無理やり面倒を見させられていたが、同じ時を過ごしてお互い徐々に惹かれあうように



▲アリサは生粋のツンデレキャラといった性格だ。最初の頃のツンツンっぷりに反した、付き合うようになってからのデレっぷりが素晴らしい
▲顔も性格もよくておっぱいが大きい委員長、柊子。奔放な姉に引っ掻き回される苦労人だが、主人公のためにコンタクトにするかわいい一面も



▲梗子は「○○だお!」とか「⊂二二( ^ω^)二⊃ ブーン 」とかしまくる、2ちゃん系というかしょこたん系キャラだ
▲作中、いくつもの伏線が散りばめられている華菜のルートでは、本作内で最も異色の方向にストーリーが進む




●ハッピーエンドになってもまだまだアフターストーリーが続く!

ヒロインと結ばれ「結婚しました」とか「一緒の学校で相変わらず仲良くやってます」とか「子供ができました」的なエンディングを迎えると、普通のアドベンチャーゲームはそこでオシマイ。
その後のお話はアフターストーリーとして稀に別タイトルやファンディスクで発売されることもあるが、大抵はそのまま終わってしまうことが多いだろう。
選択肢でキャラ設定が大きく変化する点を本作の一癖目だとすると、ヒロインたちとのアナザーストーリーがそのまま収録されている、という点が本作の二癖目だと言える。

メインのストーリーを終え、ハッピーエンドを迎えると、「一緒に大学に進んだ後の話」や、「結婚して子供が生まれた後の話」など、アフターストーリーをそのまま楽しめてしまうのだ。
中には主人公がお爺ちゃんになって、ヒロインの孫と一緒に過去を偲ぶ…なんて話もあったりする。
ハッピーエンドを迎えて終わりじゃない、そこからが新たなストーリーの始まりなのだ!

▲ハッピーエンドを迎えたからってヒロインと完璧にうまくいくわけでもない。時には喧嘩することだってあって当たり前だ!


●王道恋愛アドベンチャーでありつつ一癖、二癖が面白い!

学園をテーマにした王道とも言える恋愛アドベンチャーゲームの本作。
そこに、もうすぐダムに沈んでしまうという背景や、キャラクターの性格まで変わってしまうほどの変化が現れる選択肢、そしてアフターストーリーごと詰め込んだシナリオと、そこらの学園モノ恋愛アドベンチャーとは確実に違う一癖、二癖が本作の魅力を格段に増している。

めろめろキュ~トブランドの前2タイトルに触れたことのない人は、本作からめろめろキュ~トの世界にエントリーしてみてはどうだろうか?



残暑お見舞い申し上げます。 ~君と過ごしたあの日と今と~

残暑お見舞い申し上げます。 ~君と過ごしたあの日と今と~
ブランドめろめろキュ~ト
ジャンルノスタルジック青春群像劇ADV
発売日2008年2月29日
原画榊MAKI、瑠奈璃亜
シナリオのがみとしあき、藤崎竜太
スペック対応OS:Windows98SE/Me/2000/XP
メディア:DVD-ROM
CPU:PentiumⅢ 500MHz(推奨 PentiumⅢ 800MHz)
メモリ:64MB(推奨 128MB)
現像度:800×600ドット High Color 表示可能な環境(推奨 True Color)
HDD:最大3.8G
DirectX:DirectX 8 . 1 以上必須
サウンド:DirectSound に対応している PCM 音源を再生可能なサウンドカード
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(c)/残暑お見舞い申し上げます。製作委員会

2008年03月03日 15時10分