
「
ナギサの」は夏の田舎町を舞台にした学園モノの恋愛アドベンチャーゲームだ。
夏をテーマにした学園モノということで、
コットンソフトの第1作目「
ナツメグ」と同じような雰囲気のゲームになっているが、その面白さはナツメグに勝るとも劣らないクオリティだ。
学園モノという恋愛アドベンチャーとしては王道であるがゆえ、ちょっとやそっとの面白さじゃ舌の肥えたゲーマーたちを満足させることはできないが、本作はちょっとやそっとどころじゃない面白さを秘めているぞ!
●勉学に追われる主人公は、田舎暮らしで自分を見つめなおすことに

夏を間近に控えた頃、都心の学校に通う主人公、富士見 聡司(ふじみ さとし)。
いわゆる進学校の学生という立場にも関わらず、その息苦しい毎日を、当然のように思い過ごしてきた。
そんな、ある日に、ふとしたことで(というか親に騙されて)超カントリーな海辺の町へと行くことになってしまう。
訪れた場所も、出会うヒロインたちも、主人公にとっては全てが新鮮で困惑してしまう。とても色んな意味で。
それからの数日間を共に過ごし、再び本来の生活へと戻る予定だったのだが…
▲両親に騙されて都会から離れた田舎町に置き去りにされた主人公。民宿に住み込み、海の家を手伝いながらの田舎暮らしは、勉学に追われていた主人公の心を少しずつ変えていく
●田舎町で出会った魅力的なヒロインたち
田舎町で主人公が出会ったヒロインたちは、田舎では見ることのできない進学校の学生という主人公に興味津々だ。
主人公の方でもギスギスした進学校の中では考えられないのんびりとした暮らしと、その世界で生きるヒロインたちに魅力を感じていく。
早川 夏生(はやかわ なつお)
主人公と同級生。性格は、のほほんとして朗らか。
天然とゆーよりは、素直な感じ。
家は民宿と海の家を営んでいるので、その為に主人公も一緒に住むことに。
口癖は「めっちゃ」。「めっちゃすごーい」とか「めっちゃがんばるよ~」とか。
ドジっ娘なのでよく失敗するが、いたって前向き。
柳生 あおい(やぎゅう あおい)
主人公と同級生。エセお嬢さま。
主人公の前ではそれっぽく振る舞うが、本来の姿は全然違う。
(本人は気づいてないつもりでも主人公にはバレバレ)
苗字で呼ぶのは禁句らしい。
夏生とはクラスメート。1学年下に妹もいる。
岩波 千果(いわなみ ちか)
主人公の一つ下の後輩。
明るく賑やかなムードメーカー。
見た目はロリ可愛い感じだが、元気すぎて困る。
とゆーか、うるさい。
だけど微妙に礼儀正しい。
からかい甲斐のある奴。
沢木 水守(さわき みもり)
主人公の一つ上の先輩。色っぽい不思議系。
独特の感性を持ち、アンニュイな雰囲気と男心をくすぐる無防備さを兼ね揃える。
海で泳ぐのが好きで、しょっちゅう一人で泳いでる。
その為制服の下には常にスクール水着を着用。
しかし意外とフランクでノリのいい一面もあり、主人公や他ヒロイン達とも仲が良い。
●ヒロインたちと出会うプロローグを経てエピソードが詰まった本編へ
本作はごく一般的なアドベンチャーゲームとなっているが、初プレイ時のプロローグではほとんど分岐がなく、ヒロインたちとの出会いが描かれていく。
プロローグの終了後に本編が開始されるのだが、本編の進行は町全体を見渡せるマップの中からイベントを選択していくシステムになっている。
ここで選択したイベントや、イベント内の選択肢によってヒロインの個別ルートへと進んでいくというわけだ。
これはナツメグのRESシステムを進化させたものなのだが、イベントに表示されるアイコンによってどのヒロインの好感度を上げられるか事前に判断できるため、狙ったヒロインの個別ルートに入るのが容易で、サクサクプレイできるシステムになっているぞ。
▲よそ見していてぶつかるというベタな出会いのあおいと、上から降ってきてぶつかるというベタ(?)な出会いの千果。
▲水守センパイは全裸で泳いでいるところを目撃してしまうという衝撃的な出会いだ。天然エロス全開のセンパイにドキドキだ!
▲本編開始時にはサブヒロインの委員長とさとみからゲームシステムについての説明が入る
▲ゲーム本編のイベントの数々は、ヒロインたちとのコミカルな会話やイベントCG、よく動く立ち絵で表現されるぞ
●個別ルートに入ってからは一転シリアスな展開も
本作の魅力的な点は、ヒロインの個別シナリオがかなり練り込まれているという点だ。
異なった不安や悩みを抱えているヒロインたちが、主人公と関わっていく中でそれぞれの問題とぶつかり、解決していく、しっかりとしたドラマが描かれていく。
共通イベントでのコミカルな面も、個別ルートでのシリアスなストーリーも、その中でのエッチシーンも、かなり高いレベルで成り立っているぞ!
▲主人公の前で無理してお嬢様を気取るあおい。途中からお嬢様ぶるのをやめるが、自然体でいるほうがずっと魅力的だ
▲千果は顔も体型も性格も一番子供っぽい。しかし、彼女が心に抱える問題は他のヒロインよりもずっと重く、大きい
▲夏生とは一つ屋根の下で暮らし、学校でも海の家でも一緒。こんなにかわいい女の子とずっと一緒にいて、恋愛感情が生まれないほうがおかしい
▲水守センパイは年上の魅力を遺憾なく発揮して主人公を翻弄する。天然エロス全開の誘惑は歯がゆくも心地よいぞ!
●“読み物”としても十分楽しめるシナリオが一押し!

総合的に高い評価を付けたい本作だが、一番オススメしたい部分はやはりよく練られたシナリオだ。
純粋に読み物として見た場合にも楽しめる、感動できる、泣ける内容になっているのだが、コミカルによく動く立ち絵や声優の演技、効果的な音楽・効果音と相まってより楽しさを増している。
そうした点を踏まえた上で、本作の唯一の欠点と言えるのが、サブヒロインの「委員長」と「さとみん」を攻略できないことだ。
サブヒロインでさえそう思わせるほどの魅力を持った作品だということなのだが、やっぱり声を大にして言いたい。なぜサブヒロインを攻略できないんだっ!
| ナギサの 初回版 |
| ブランド | コットンソフト |
| ジャンル | 恋愛アドベンチャー(夏ゲー) |
| 発売日 | 2007年12月14日 |
| メディア | DVD-ROM |
| 原画 | 司ゆうき、笹井さじ、他 |
| シナリオ | 海富一、木緒なち、秋津環 |
| CG | ハルちん、きゃるみぃ、やなちぃ、他 |
| 音楽 | Elements Garden、443、Ebi(Sound Union)、まにょっ(Little Wing) 館内(TGZ)、SENTIVE、井出今日子、他 |
| 価格 | 9,240円 |
| Amazon価格 | 7,414円 |
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