えっちな姉とカワイイ弟がやりまくり「あねSWEET」

姉モノといえば、妹モノと並ぶエロ漫画の定番ジャンルだ。昔のエロ漫画だと妹モノのほうがだいぶ多かったが、現在は姉モノも大きな勢力を占めるに至っている。姉モノを得意としているエロ漫画家といえば、つつみあかり、BENNY'S、井ノ本リカ子らがいるが、この狩野蒼穹もその一人。というか、描く作品のほとんどが姉モノという、姉モノ専門作家さんなのだ。


狩野蒼穹の描く姉モノ漫画は、だいたいパターンが決まっている。えっちが大好き、あるいはえっちに興味津々の姉が、ショタ系のかわいい弟さんを誘ってラブラブなエッチをしまくる。もう本当にそういう漫画ばっかり。誘うってわけではなく、アクシデントからえっちになだれこんじゃうという場合もあったりはするが、天然系な姉&かわいい弟によるほのぼの和姦えっちというパターンが崩れることはない。


まあそんなわけで、狩野蒼穹の作品は、小さな差異こそあれ、基本的にどれを読んでもテイストはほぼまったく一緒だ。と書くと、「それってマンネリってことじゃん」と思う人もいるかもしれないし、実際その通りだ。しかし定番のお菓子はいくら食べても食べ飽きないように、この人の作品もどれを読んでも楽しかったりする。なんだかやめられない止まらない味わいがある。断言しよう。これはいいマンネリだ、と。


●ほのぼのかわいくほんのり甘い姉弟えっちが楽しいぞ!

狩野蒼穹の絵柄は、画像を見てもらっても分かるとおり、ちんまりとしていて、すごくかわいらしい。絵柄同様にお話もかわいいものが多く、ドタバタしていてコミカルで、実にほのぼのしている。姉と弟がやりまくるというお話ながら、朗らかな絵柄・ストーリー運びのおかげで背徳的な感じはあんまりせず、すごく気軽に楽しめる内容に仕上がっている。


えっちシーンに関しても、ガシガシとリアルに描き込んでいくタイプではない。また、妹モノと比べると巨乳系の作品が多い姉モノとしては珍しく、おっぱいサイズも大人しい。つるぺたというほどではないが、手の平サイズで控えめだ。でもえっち自体はけっこうちゃんとやっている。というか何気に、作品内でえっちシーンが占めるページの割合はかなり多い。また、あそこやおしりの匂いをくんくん嗅いだりするシーンとか、ねっちょり舌で舐めたりするシーンとかもねちっこく描いたりしており、軽いノリながらもえっち自体は濃密だったりする。


最近のエロ漫画に慣れていない人だと、最初はこの軽さや無邪気さにちょっと驚くかもしれない。しかし良くも悪くも似たような話が続くので、萌え漫画脳、エロ漫画脳を装備している人ならばすぐ慣れることだろう。えっちに至るまでの過程はカラッと明るく楽しく、えっちシーンはラブラブで、後味はほんのり甘い。痛いこと、ヒドいことはしないので、「レイプ系とかキッツいのは苦手」という人や、エロ漫画初心者にもオススメできる。「姉モノ大好き」という人はもちろん、「ショタ系のかわいい弟さんを見て楽しみたい!」という人もぜひどうぞ。


漫画「あねSWEET」
作者狩野蒼穹
発売元久保書店
発売日2007年8月21日
価格950円
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■しばた@OHP

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2007年08月27日 15時11分