ロリ熱愛!ツンデレとバカ犬が超ホーリンラブでち「ツンデレさん」

ツンデレさん、なんと聞こえのいいあだ名かーー!! というわけで、この単行本の表題作である「ツンデレさん」シリーズは、通称がそのものズバリ「ツンデレさん」であるヒロインの雄姿を、ロリッと読者の脳裏に刻みつけてくれるロリエロ漫画の逸品だ。「ツンデレ」といえば萌えキャラの属性としては、もう定番中の定番。そんな「ツンデレ」を名前にいただくヒロインだけに、これが萌えないはずもなし。ツンデレ&ロリ好きにはたまらん逸品に仕上がっている。


この単行本に収録されている作品は全部で9本。そのラインアップは「出前迅速万福亭」「なかよし」「ツンデレさん」「ツンデレさんの秘密」「さよならツンデレさん」「四畳半のプリンセス」「モトアニ」「I want to know everything」「カミングアウト」。


このうち「ツンデレさん」「ツンデレさんの秘密」「さよならツンデレさん」の3本が「ツンデレさん」シリーズだ(おまけとして「はじめてのツンデレさん」も入っている)。「なんだ3本だけかよ」と思う人もいるかもしれないが、3本だけでもかなりの威力があるし、そのほかの短編もかなり面白いので、単行本を買う価値は十二分にある。


●偉そうだけどバカ犬にベタボレなツンデレさんに激萌え

「ツンデレさん」シリーズの内容は、主人公である犬崎と、先輩だけれどもロリロリな容姿、そしてツンツンした高圧的な態度の持ち主である倉木まどか、通称「ツンデレさん」のラブラブ模様を描いていくというもの。まあ要約するとそれだけだったりはするんだけど、とにかくツンデレさんが見ていて楽しい。


ツンデレさんの態度は基本的にいつもツンツン。犬崎のことは「犬」と呼びつけ、いつも命令口調。でもやることは実にストレート。犬崎が他の女にちょっかいをかけようとすると即座に邪魔するし、「少なくとも私はキミの事を愛しく思っているのだが……」などと犬への好意をハッキリ明言。えっちなことをしたくなったら「欲情した」「せっくすするぞ犬!!」などと申しつける。このキッパリハッキリしすぎで、単刀直入なデレデレっぷりが猛烈に楽しい。


そんなツンデレさんだが、いざエッチになるとけっこう恥ずかしがったりもする。ノリノリになった犬崎の要求にはにかんだり、顔を真っ赤にして強がったりするさまが実にキュート。かわいすぎるその態度が、読む者の脳天を直撃するのだ。ちなみにロリロリと書いているとおり、ツンデレさんの胸のサイズは無論つるぺただ。もちろんその点は抜かりはない。


あとお話のほうは基本的にコメディテイスト。1話ごとにお話を盛り上げて楽しませ、最後はきっちりキレイなオチもつけてくれる。とにかくツンデレさんの一挙手一投足、言葉の一つ一つがかわいすぎて、萌えゴコロをくすぐるシリーズなのである。


●ベテラン猫玄の腕前が冴える1冊

とまあそんな感じで「ツンデレさんハァハァ」「ツンデレさんマンセー」「ハイルツンデレ!」といった具合で話を進めてきたが、その他の短編もきっちりまとまっていて面白い。基本はロリでつるぺた系。チャイナ服、スク水、姉モノなどバラエティにも富む。ラブラブな作品をやるかと思えば、ちょっと苦くて痛い「カミングアウト」みたいな作品で読ませたりもする。


作者の猫玄は、これが単行本28冊目とエロ漫画家としては、すでにベテランの部類に入る。しかしその作風はまったく古びることがないどころが、現在でもバリバリの一線級。ロリ系の中でも屈指の安定感を誇る作家といっていいだろう。元々うまい人ではあったが、年を重ねるごとに、カワイイキャラを作り、お話をきっちりまとめあげる腕前には磨きがかかってきた感もある。


そんなわけで猫玄作品は、基本的にどれもハズレなく楽しめる。中でも「ツンデレさん」はとても良い。ロリ者はもちろんのこと、そうでない人でも楽しめると思うので、さっくりゲットしていただきたい。


漫画「ツンデレさん」
作者猫玄
発売元茜新社
発売日2007年6月29日
価格940円
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■しばた@OHP

キーワード: ツンデレ, ロリ

2007年07月20日 19時20分